Web Developer's Struggle Memories

日々の業務から思ったこと、学んだことを書き連ねていきます。

当たり前だが、ちゃんと休息をとろうよって話

この手の話は枚挙に暇がないですが、書きたくなりました。 タイトルには書いてないですが、自分がプログラマー(WEBサイト、ECサイト開発がメイン)ですので、 (広義の)エンジニア目線での休息について、の話になります。

休息の種類

文字通り休むことなんですが、大工さんや農家の方を代表とする肉体労働の方とは我々IT業界の人間では、ちょっと休息の質が異なるのかなと思っています。 前者の方々の休息は「体」を休めることが大半かと思いますが、エンジニアの休息は「脳と精神」の面が大きいと思います。

エンジニアはクリエイティブな仕事ですので、常に頭(もっと言えば脳)を使い続けます。もし使わないという人がいたら、正直に不要な人かと… 頭を使わない作業ならば、それは自動化できるはず。であれば、それは機械がやる作業となりますので、不要となるわけです。 (自動化ができないのであれば必要かもしれませんが、アルバイトで良いですね)

話を戻すと、エンジニアは頭をフルに使ってお仕事をするので、頭の休息は必要なわけです。休息無しでぶっ続けて作業はできなくはないですが、

  • パフォーマンスの低下
  • アウトプットの質の低下
  • ミスの増加

が起きやすくなりますし、人もどっかしら体を壊す可能性が上がります。 結果として余計にコストがかかるため、休息は必要になります(法律で休息時間が定められてもいますしね)。

昼休みの過ごし方例

弊社のメンバーのよくある昼休みの過ごし方をご紹介します。大別すれば2つです。

  • 脳、眼を休めるもの

    • 15分ほど昼寝
    • 瞑想
    • 散歩
    • 筋トレ、何かしらのスポーツ
    • ひたすら雑談
  • 多少脳、眼を使うもの

    • 読書、漫画
    • ゲーム、スマホいじり
    • ネットサーフィン

脳を休める

何にせよ、その人がそれで「休まった〜」と思えるなら良いのですが、できれば脳と眼は休めるべきかと個人的には思っています。 脳科学者の茂木健一郎氏の著書である「脳が変わる生き方」でも言及されています

以下、『脳がアイドリングしている時間が大切』の項より一部抜粋させていただきます。

確かに、外から入ってくる情報をリアルタイムに処理していることも、脳には良い。しかし一方で、自分の内側にあるものを大切に育む時間もまた、大事です。

(中略)

多様な経験を、最終的には自分の夢に引き寄せていく。そういう容れ物としての空白を持つことが大事なのです。

個人的には、この容れ物としての「空白」を作る意味で脳を休めることは大事だと思います。 パソコンでも、メインメモリの空き容量がないとフリーズしたり、物凄く動作が遅くなりますよね。 人間も同じで、色々考えることややることで頭がいっぱいいっぱいの状態では、何事もなすのはかなり大変です。

心(メンタル)を休める

先程述べた「脳の空白」と関連しますが、どれだけ脳が休まっていても、心が休まっていないと人間潰れてしまいます。 人間は心で動く生き物です。脳も、体・筋肉も万全だとしても、やる気一つないと運動もしないことが多いです。それが義務だとしても。 「心 ⇔ 脳」は表裏一体で、どちらか一方のみ休めてもダメなんですよね。

◯ストレス

別の機会にも触れたいと思いますが、高ストレスの中(例えば上司の高圧的な暴言を履かれた後)で休め❗と言われても、なかなか難しいかと… しっかり休むには「休める環境」も大事でしょうし、「気を使ってくれる仲間や家族」も大事でしょう。

◯心の余裕

 どんなに大変な状況でも、心に余裕は持っておきなさい

と言われたことがあると思います。自分は、社会人になってこの言葉を、物凄く痛感したというか、そうだなー❗って実感しました。 最低でも、軽い冗談が言えるくらいには余裕が無いと、やっぱりしんどいです。 (しんどいときに限って、さらにしんどいことが重なることがよくあるの不思議ですよねw)

◯思考停止

また、心に余裕がなかったり脳が休まっていないと、人ってすぐに考えることを止めてしまうと思います。自分もそうです。 我々プログラマーは考えることがお仕事なくらい頭を使うのに、それを放棄しちゃうんですよね… 後から振り返ると、ちょっと考えればすぐに解決するようなことも、「そのときは分からなかった」って言っちゃうことが多いですが、 これは単に後一歩で考えることを諦めただけだったりします。本当にもったいない。

◯他者との関わり

さらに、心に余裕が無いと、怒りっぽくなりませんか?プログラマーの方なら良く分かってくださると思いますが、 お客さんからの仕様変更追加要望、上司からの無茶振り、それなのに納期の延期不可など言われることがままあります。 途中から変えると言っても、「こういう前提のもと作ってたんだけど…」とか、「いやそれ簡単じゃないから。コアな機能の改修になるから。」とか、 「え、それ無償でやるんですか?」とか言いたいことが頻繁に起きます。 ここで心の余裕があれば、まだ前向きな交渉や相談ができるのですが、余裕がないとまぁお客さんであろうと噛み付いて口論になってしまいます。

仕事をする上で他者と関わることは必然ですので、心の余裕を保つためにも、「心の休息」も重要ですね。

終わりに

色々書いてきましたが、会社にしっかり休める風土があることは、本当に重要な点だと思います。 すなわち、

  • 休むためのスペース
  • 休みのタイミングは自由
  • 休み中は、常識の範囲内で何しても良い
  • 気軽に有給休暇などのお休みを取れる体制

などが揃っていること。 エンジニアにはもちろん働く環境・開発環境も物凄く大事ですが、しっかり休める環境も欲しいです。 個人的には入社する条件としてこれは外せないです。

楽しく充実した人生を送るためにも、みなさんもしっかり休息は取って下さい(^ω^)