読書メモ「10年後の仕事図鑑」
ずっと前から気になっていた書籍の一つ。購入してから実に2ヶ月経ったが、やっと読み終わったので感想などをまとめたいと思う。
- 作者: 堀江貴文,落合陽一
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2018/04/05
- メディア: 単行本
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個人的に名言だと思った文
いわゆる労働者的な視点で会社と接点を持とうとしても、いずれその価値が失われることを理解しておこう。
会社における労働は、"湯婆婆に名前を奪われる" のに等しい
会社と労働契約を交わすということは、大抵の場合「私がこの会社内で制作したあらゆるプロダクトの権利は、すべて会社に帰属します」と宣言していることに他ならない。
「ハマる」とはなにか。何かに「没頭」するということだ。ここに、好きではないものを歯を食いしばって「頑張る」という意味はない。
(中略)
他のことを何もかも忘れて「没頭」する。この境地を経てはじめて、「好き」の感情が芽生えてくるのだ。
人が消える飲食店、人が集まる飲食店
(中略)
一方で、スナックのように「ママさんに会いたいから」といった属人的な理由でお客さんが来る店はつぶれない。AI が絶対に仕事を奪えない典型例である。
日本は一億総クリエイター時代へ
(中略)
ただ、誰にでも必ず才能があるはずだ。世の中に同じ人間は誰1人としていないのだから。
そもそも預金をすること自体ナンセンスな考え方だ。預貯金がどれほど意味のない行為かは、1940年代の日本をみればよくわかる。
(中略)
70年以上前に美徳とされた考え方を、今でも引きずっているのだ。
目に見えない「自分ができること=スキル」は交換可能な価値になる。好きなことを散々やって、できることを増やし、自分を価値資本でいっぱいの「価値の缶詰」にしよう。
公平性は求める一方で、あらゆる權利において平等であるべきとは思っていないように感じる。これはやっかいなことで、全員が全員自分で意思決定する、ということを日本人は多分望んでいないのではないか。
私たちに残された未来の生存戦略は、統計の外側へ向かうリスクテイクだ。
全体の感想
- 素直に面白かったし、ワクワクもした
- 全体的に新しい知識が増えた
- お二人とも経験値が多いし、知識量が私より圧倒的に多かったから
- ただ、マインド的にはあまり変化はなかった
- それは面白くなかったのではない
- もちろん感銘は受けた
- 個人的に普段から意識していることを、お二人の言葉で言語化されていただけ
- どちらかというと、背中を押された
AI
の発達により、人間の仕事をAI
or 機械が代替するのはもう止まらない- それは奪われるのではない
- 面倒な仕事、単調な仕事を代わりに高速でやってもらうだけ
- 本来やる仕事、人間の範囲の仕事に時間が作れるようになる
AI
or 機械 と共存する- 仕事を手伝ってもらうくらいの感覚
- または、新たな仕事が生まれるはず
- 逆に代替される仕事を今している人は危機感を持とう
- 我々プログラマも例外ではない
- お金の価値を再定義 する
- お金は共通の価値基準、もっというと「信用」を具象化したもの
- 人は「信用」している人の活動に価値を感じ、お金を払う
- 決して対価としてのみ払うとは限らない
- 投銭もあるし、投資もあるし、寄付もある
- 趣味や好きなことにリソースを全振り してみる
- はじめは勇気がいる
- 現在の生活もかかっているが、本当に振り切ると稼げる
- e.g.
- YouTuber, VTuber, WEB小説家, ドローン操縦士 など
終わりに
何かと話題な 落合陽一 氏 と 堀江貴文 氏 の対談からできた本書だが、やはり素晴らしい本だった。堀江氏の書籍を実はまだ一度も読んだことがなく、本書が第一冊目。どの書籍もおそらく素晴らしい言葉が散りばめられたものだろうとは思うが、本書も同様だった。
今の生活で満足している方、今停滞している方は是非本書を読んでみて欲しい。人によっては筆者のお二人が嫌いとか、考え方が合わないなどあるとは思うが、読んで損はないと思う。この先より楽しい人生を送るためにも。
ではでは(=゚ω゚)ノ