「環境が人を育てる」ということを痛感している
今更ですが、2017年9月1日に転職し、現在は株式会社ゆめみという会社にいます。あっという間に半年が過ぎてしまいましたが、業務がめっさ忙しいというわけではなく、楽しく働けているからこその感覚です(まぁ他にも色々ありましたがw)。
自分が成長しているのか、まだはっきりとはわかりませんが、できることや新しいスキルも着実に身に付いてきており、力は付いてきているなと実感しています。 また、毎日が刺激だらけで全然飽きず、1日が一瞬で終わる…という毎日を送れているので、とても充実しているのではないかと。
この刺激・体験は前職では到底得られるものではありませんでした。振り返ってみて大きな差は何だったのかというと、やはり「環境」がとても大きかったと思います。
ここで言う環境とは、設備・社内ルール・使っているツールなどのことではなく、メンバーの実力と向上心の高さ
です。
今の会社は、自分が今まで所属した会社の中ではダントツに環境が良く、正直に自分の実力は低いと痛感させられました。が、これは自分が求めていたもので、正直とても嬉しかったです。
人が成長するための行動について
「環境が人を育てる」という言葉は、よくスポーツや格闘技の世界で耳にする言葉かと思いますが、自分はプログラマ・エンジニアにも通じるなと痛感しています。 人が成長するための行動は、ざっくりと以下の2つに大別できると思います。
1. 自分で何かアクションする(何かを作る、立ち上げるなど)
2. 環境に引き上げられる(周りのレベルに付いて行こうと勉強する)
自分のキャリアを振り返ると、2 → 1 → 2という順番できているなと思います。 その都度、自分の実力にあった環境に身を置けており、一歩ずつ成長できてきたという感じです。これはとても運が良かったと思います。
自分の環境の変化
今の会社で3社目ですが、それぞれの会社での環境について簡単にまとめます。基本的にWEB業界におり、受託でECサイトやWEBサイトを作る仕事をしてました。
▼1社目(2年8ヶ月在籍)
- プログラミングはほぼ初心者で新卒入社
- 今思えば会社全体のエンジニアの技術レベルはそれほど高くない
- 高いメンバーも10人くらいた(約200人中、知る限り残っているのは2人のはず)
- 自社パッケージのみ精通することを求められる
- 新しい技術の導入が遅い(というか、よく止められた)
- 案件では新しい技術・ツールを導入することが禁止されている(必ず上司で
NG
食らう)
- コードレビューはエンジニア勉強会でやる(案件ではやらない)
- 必ず行われるわけではない
- 定期的に開催されない(案件の進捗によって)
- テストの自動化も上の人からやめさせられる
- 最初はやっていた
- 「その工数がもったいない」とか言う
クソな大人な理由で廃止 - テストは別会社に金払って依頼(これ自体は間違ってはいない)
- 社内にも品質管理部門もあった
- 何かと自動化させてもらえなかった
▼2社目(1年10ヶ月在籍)
- めっさフラットで勉強会参加がめっさ奨励される
- 勉強会の交通費も出してくれる
- 優勝の勉強会も社費で参加できた
- 平日の業務時間の勉強会も案件状況では業務として参加できた
- 技術レベルは低い
- 高い人は6人くらい(全員で約70人ちょいだったはず)
- 社長もプログラマで、もちろん高い人の一人
- 基本的に未経験の人を雇って研修させる(経験者があまり来ないのもあった)
- 独学で学ぶ必要がある
- 高い人は6人くらい(全員で約70人ちょいだったはず)
- 技術書やその他諸々も全額社費で購入できた(一応承認制だが、大抵通る)
- 技術が好きな人が少ない
- 嫌いではないけど、休みの日まで勉強する人が少ない
- 業務以外では技術よりもゲームの方が圧倒的に話に出る
- 新しいツールとかにアンテナ張っている人が少ない
- 会社はあくまで
学べる環境
のみは作ってくれていた
▼3社目(現在)
- 運良く社内でトップレベルの技術力のチームに配属
- 自分より技術力高い人ばかり
- 独学で学ぶスタンスだが、たいていの技術は誰か触ったことある人がいる
- 技術力高いので教えてもらえる事が多い
- 基本的に開発速度が速い
- ちゃんとコードレビューある
- 悪いところは悪いとハッキリ言ってくれる
- 自分の最初の
Merge Request, Pull Request
はボロっクソに言われた- コメントが72件とかいったw
- でも評価するところはちゃんと評価する
- 人格の否定は一切しない
- 無駄なことは技術で解決する文化が根付いている
- なるべく自動化する
- テストもちゃんと書くしもちろん自動化もする
- 何気にRedmineが機能している
- なるべく
DevOps
に近づけようとしている
- コミュニケーションを最適化
- お客さんにも
slack, Redmine
を使わせる(メールのやりとりはあまりない) - 固定電話がない(人によっては社用携帯電話を付与)
- ほとんどかかってくることはない
- お客さんにも
- 新しい技術・ツールにアンテナ張るのは当たり前(自分たちが楽になるから)
- 定時になったら帰らせようとしてくる
- チーム内に17時くらいになったら帰る人もいる(もちろんやることやってるので凄い)
ざーっと書きなぐりました。「環境」とは関係ない事も書いてしまいましたが、少しはイメージできるのではないかなと思います。
環境が人を育てる
有名な格言にこういうものがあります。
ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨けないのと同じように
人は人でしか磨かれない
教育の現場ではよく用いられているであろう格言ですが、言われたことがある方も多いのではないでしょうか?(かくいう私も、誰かに言われました)
人は人と切磋琢磨しないと磨かれない、つまり成長しないということです。「いやいや、自分一人で修行している人もいるじゃないですか!」「勉強でも、独学で大成した人もいますよ!」という声もあると思います。そして、それは正しいと私も思います。なんなら、昔の学者には自分一人で成功した人も多いでしょう。
しかし、独学や一人の修行には限界が存在します。今の自分は本当に成長しているのか、これを測ることができるでしょうか? 例えば基礎体力的な修行の場合は、定量的な数字が結果として出てくるので測ることはできますが、数値化しづらい or できないものもこの世には多くあります。
ですので、それを測るためにも他者の存在が必要であり、他者からの評価・フィードバック
があって初めて人は今よりも上のステージにいけるのです。
さらに、その評価・フィードバックの質が良し悪しで、今後の成長度合いも変わります(下手したら成長しないこともあります)。だからこそ環境
はとても重要であり、『環境が人を育てる』となるわけです。
終わりに
私はプライベートではフロントエンドエンジニアをやることが多いですが、業務ではずっとバックエンド、サーバーサイドの開発をしてきました。
今の会社でもNode.js
でAPIの開発・保守を行っていますが、プログラミングという点についてはフロントエンド・バックエンドの差はほとんどなく、むしろどちらにも通じる事が多いです。
ですので、今の私の環境は本当に自分を成長させられる場だなと思いますし、今の環境に本当に感謝しています。 まだまだ実力不足でチームメンバーに迷惑ばかりかけているので、しっかり今の環境を良い意味で利用し、貢献できるようになりたいと思います。では。